テイデ国立公園での置き引き、車上狙いに関する注意喚起（在ラスパルマス領事事務所）

テイデ国立公園（Parque Nacional del Teide）での置き引きや車上狙いが増えています。旅券（パスポート）、現金、クレジットカードなどの貴重品は肌身離さず持ち歩く、車を離れる際は荷物をトランクなど人目のつかないところにしまうなどの防犯対策を心がけてください。
近年、邦人観光客の被害が数件発生しているため、テイデ国立公園を訪問予定の方は、貴重品及び身分証明証（旅券、運転免許証など）の被害に十分ご注意ください。
万が一、被害に遭われましたらすぐに最寄の警察署へ盗難届の手続きを行ってください。盗難届の提出証明は、国内便航空機搭乗時に紛失した旅券の代わりに提示することを求められることがあります。
また、パスポートの盗難に遭われた方には、在ラスパルマス領事事務所では帰国のための渡航書を、在スペイン大使館では旅券及び帰国のための渡航書を発行します。在ラスパルマス領事事務所領事班もしくは在スペイン大使館領事部までご連絡ください。

基本的に人体に危害が及ぶような犯罪はありませんが、その他主要な観光地でも軽犯罪が多発しております。
下記にカナリア諸島における犯罪手口及び主な発生地域を「カナリア諸島安全の手引き」より抜粋いたしますので、カナリア諸島を訪問される方は十分ご注意ください。

• スリ
  公共交通機関、観光地、路上などで、気づかないうちに、またはぶつかる、話しかける、小銭を落とすなどして注意をそらした上で、鞄から財布などの貴重品を抜き取る。
  
  【対策】
  貴重品は極力持ち歩かないようにする。やむをえない場合は、一か所にまとめず分散して持ち歩く。人が接触してきた場合、注意を引きつける行為（小銭を落とす、突然倒れるなど）が発生した場合は、警戒を怠らず念の為、荷物を確認する。
   
• 置き引き
  飲食店、ホテルのロビー、空港などで気づかないうちに、または話しかける、小銭を落とすなどして注意をそらした上で、足下や座席に置かれた鞄を持ち去る。
  
  【対策】
  荷物は極力身に着け（特にビュッフェ形式の食事）、足下や座席に置く場合も常に注意を払う。ビーチのような気の緩む場所においても荷物から目を離さず注意を怠らないよう心がける。また、注意を引きつける行為が発生した場合は、念の為、荷物を確認する。
   
• ひったくり
  裏通りや物陰で待ち伏せ、通行人の鞄などを奪い取る。
  
  【対策】
  荷物はしっかりと身体の前方におく。
   
• 車上狙い
  駐車場内、路上駐車を問わず、巧妙な手口で車のドアの鍵をこじ開けたり、 ガラスを割って車内から金品を持ち去る。
  
  【対策】
  たとえ少しの間でも、車を離れる時は、ドアをロックし決してエン ジンを掛けたままにしない。また、外から見えるところに荷物を置かない（車内に何も置かない）ようにし、トランクにしまう。また、車にアラームなどの防犯装置を備え付けることも有効。

下記に記載する地域の他、サンタクルス・デ・テネリフェ市及びラスパルマス市で毎年2月～3月に渡り開催されるカーニバルの時期には、パレード開催地中心部やイベント会場などで一時的に被害発生率が高くなるため、常に警戒する必要があります。