茂木外務大臣とボレル欧州連合外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長とのワーキング・ランチ

2019/12/17

 15日午後1時5分から約75分間,第14回ASEM外相会合出席のためマドリードを訪問中の茂木敏充外務大臣は,ジョセップ・ボレル・フォンテジェス欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長(H.E. Mr. Josep Borrell Fontelles, High Representative of the European Union for Foreign Affairs and Security Policy, Vice-President of the European Commission)とワーキング・ランチを行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 冒頭
 ボレル上級代表から,茂木大臣のスペイン訪問及びASEM外相会合出席への歓迎と謝意表明があったのに対し,茂木大臣から,「EU外務・安全保障政策上級代表就任に対し,改めてお祝い申し上げる。10月の即位の礼,11月のG20外相会合への出席に感謝する。スペインでのASEM外相会合に出席でき,嬉しく思う。EUのASEM議長国としての役割に,敬意を表する。EUは,自由,民主主義,人権,法の支配といった普遍的な価値を共有するパートナーである。日EU・EPA(経済連携協定)及びSPA(戦略的パートナーシップ協定)を踏まえ,ボレル上級代表とは引き続き緊密に連携したい。」旨述べました。これに対し,ボレル上級代表から,日本とは,基本的価値を共有するパートナーとして緊密に連携して,本年2月に発効した日EU・EPA及びSPAに基づいて戦略的な関係を強化していきたい旨述べました。
 
2 日EU関係
 茂木大臣から,「明年,日本で開催予定の日EU定期首脳協議に向けて,連結性及び安全保障等の分野で具体的な日EU間の協力案件を模索したい。まずは,明年1月に予定されている日EU・SPA合同委員会で議論させたい。また,デジタルや環境・気候変動といった地球規模課題について,日EUが時代の先駆者として緊密に連携し,世界に範を示したい。EUによる日本産食品の輸入規制緩和を評価する。科学的根拠に基づく規制撤廃に向けた協力を期待する。」旨述べました。これに対し,ボレル上級代表から,日EU・SPAに基づき,特に連結性や防衛・安全保障の分野において具体的な協力を進めるべく,日EU・SPA合同委員会で議論させたい旨述べました。また,茂木大臣から,「英国のEU離脱に関しては,英国で行われた総選挙後のプロセスを注視している。移行期間中の将来関係に関する交渉を経て,混乱を生じない形で離脱が行われるよう期待する。」旨述べました。これに対し,ボレル上級代表から,自身の見解について説明がありました。

3 地域情勢
 両者は,北朝鮮情勢に関し,最近の状況を含めて意見交換を行い,国連安保理決議の完全な履行を含め,北朝鮮の完全な非核化に向けて引き続き緊密に連携していくことで一致したほか,我が方から拉致問題の早期解決に向けて理解と協力を求め,EU側の支持を得ました。また,その他に,中東やアジア情勢につき,意見交換を行いました。

4 ASEM外相会合
 両者は, 15日夜から始まるASEM外相会合の成功に向け,様々な議題につき意見交換を行い,緊密に連携していくことで一致しました。