滞在時の留意事項

平成28年7月7日
(1)写真撮影は一般的には自由ですが、軍事基地および博物館・美術館等では禁止となっている場合がありますの で事前に確認するなど注意が必 要です。特に、軍人や軍関係施設及び、警察官や警察関係施設の写真撮影は、テロリストと誤解されないためにも避けたほうが良いでしょう。

(2)麻薬は深刻な社会問題になっており、中南米やアフリカからヨーロッパへの密輸ルートの経由地となりつつあ ることを懸念して、関係当局は 取締りを強化しています。深夜の繁華街、裏通り、公園等では、麻薬の不法売買を目的とする不審者が徘徊していることがありますので、麻薬犯罪に関わり合い にならないために立ち寄らないようにすることが重要です。なお、一般的な常備薬でも、麻薬と誤解を受けることがありますので、粉末状の薬には留意が必要で す。持ち込みが必要な場合は、当該薬の使用目的、成分等を説明できるようにしておくことが必要です。

(3)不法に就労した場合は罰金または強制退去となります。取締りは非常に厳しくなっています。

(4)政治・出版活動に特別な制限はありませんが、テロ活動に対しては厳しい取締りを行っています。

(5)外国人法(2003年に改正)に基づき、不法滞在者、資格外活動者に対する取締りは非常に厳しく行われて います。取締り当局の見解で は、無査証で入国後一時的に近隣諸国に出国し、再び無査証で入国した場合、スペインでの滞在期間は当初の入国日から起算するとされています。なお、列車、 バス、車等で出入国した場合、入国管理当局が出入国許可印を押印しない場合が多くありますので、許可印の押印を求めるか、入国日を示す資料として切符の控 え等を保管しておくと良いでしょう。

(6)スペイン国内に滞在する外国人は、法律で身分証明書の常時携帯が義務付けられています。

(7)日本国内では犯罪にならないような軽微な事件(ホテルやバーでの小さなもめ事)で逮捕される場合がありま す。その主な原因は言葉の問題 による説明不足とスペイン警察官に対する認識不足(日本では警察官に多少抗議しても逮捕されることはありませんが、スペインでは、警察官に対する抗議で、 特に外国人については、公務執行妨害等の理由で逮捕される例があります。)が挙げられます。

(8)万が一、所持品の盗難や不慮の事故での怪我治療を受ける場合に備え、出発前に物損から医療費迄を補償する「海外旅行傷害保険」に加入することをお勧めします。